生活支援相談員

介護職員会議かぁ…

投稿日:




昨日は介護職員会議がありました。月に一回、時間はだいたい夜の7時から2時間程度です。遅番の勤務が終わってから開催するため、どうしてもこの時間になってしまいます。

今回の会議も結構な長丁場になりました。なかなか話し合いで解決できることばかりではないので…しかし介護職員の、現場に関する生の声が聴けるのでとても貴重な場です。

そもそも、介護職員会議というものは何のために行うのでしょうか?

私は

「介護職員の意識をリセットし、問題解決に参加する事でモチベーション向上をはかる機会」

だととらえています。

毎日の業務をこなすだけで疲労困ぱいしてしまう介護職員たちには、自分たちの業務を振り返る暇も気力もなくなりがちです。

そんな職員たちに普段の業務を振り返ってもらうためには、強制的にでも足を止めてもらう必要があります。

他の職員の考えや悩みに触れ、ある程度客観的な視点に立ち返っていただく…そのために介護職員会議ではないでしょうか。



①何を話し合い、何を決めるかは前もって皆に周知しておく。

会議という名前がついているからには何かを決める場でなければなりません。ほとんどの場合、その会議で議題を知らされる職員が多いと思いますが、これはあまりよい方法とは言えません。

夕方、介護職員の貴重な時間を借りているのです。そこで議論されるような重大な問題を急に投げかけられて、その場で即答できる人は少ないと思います。 特に入職したたばかりの新人職員などは場の雰囲気に押されて、そのまま思考停止してしまう可能性があります。

介護職員はとても忙しい存在です。その忙しい介護職員の時間を取るのですから会議の開催までには入念な下ごしらえが必要となります。そうしないと会議を開いてはみたけれど、愚痴の言い合いで何一つ建設的なことが決まらなかった…ということにもなりかねません。

レジュメを事前に渡すなどして会議に意識をむけてもらうとよいでしょう。特に重要な会議の前には、レジュメを渡す時に、口頭で会議内容の説明と参加依頼をおこなう事も効果的かと思います。

「次の会議で〇〇について意見を発表してもらうから、用意しておいてほしい。」

このような言葉をかければ、職員のモチベーションは大きく刺激されるのではないでしょうか。



②時間の配分をはっきりさせる。

会議に使える時間を1時間とするなら、最初の20分間で連絡事項または 他職員の承認を得る事項を終わらせ、残り 40分間は議論の時間に当てるのが妥当かと。そしてこれはレジュメに記すか、会議開始の時に約束するとよいでしょう。

会議には問題を解決する、重要事項を共有するなどさまざまな目的がありますが、議長からの話を聞くだけでは参加したほうは退屈してしまいます。

いくつかのグループにわかれて議題を討論していただくのも一つの方法です。以前自分の施設で試したときは、あきらかに普段の会議より活発な意見交換がなされていました。

「会議に参加した」という実感が、次回以降への参加意欲につながる可能性があります。



③いい意味でのリラックス

自分たちの会議もそうですが、毎月の職員会議がどうしてもお通夜のような雰囲気になりがちです。

参加されている職員には、いい意味でリラックスしていただく必要があります。最初にも書きましたが、会議では「いろんな考えに触れる」という事がとても重要です。会議の時点ではどのような意見もよい悪いはありません。

すばらしい意見も、その対極の意見のおかげで色彩を得ているという考え方もあります。自分の考え方と違うからといって、最初から否定してかかっては意見を出してくれる職員はいなくなってしまうでしょう。

どのような意見でも否定はタブー、傾聴して理解し、受容したのちに自分の考えを述べるのが理想です。



④最後に

まず、介護職員会議をおこなう事がいちばん大切です。

会議を開催する立場の方は「こんな会議は意味がない」「来るだけ無駄」といった風評を気にしてはいけません。会議の意義に気付けない方でも、無意識のうちにその意識はリセットされているものです。

自分の施設にも様々な会議や委員会がありますが、もっとも重要な会議が介護職員会議だと考えています。

自分が介護主任になった時、最初の仕事は介護職員会議の月例化でした。

-生活支援相談員
-, ,

Copyright© ひとにやさしく , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.