生活支援相談員

意識高い系相談員

投稿日:2019年12月23日 更新日:

寒い、寒すぎる…

急に冷え込んでまいりました。

相談員も2年目の半ばを過ぎると、暦通りに休める事への罪悪感もだいぶ薄れてきます。以前は「こんなに連休とってもいいんだろうか…」と落ち着かない時期もありましたが、最近は年末年始の連休がただひたすら待ち遠しく過ごしております。



今回のタイトルにある「意識の高さ」とは、仕事に取り組む姿勢といいますか、介護や福祉業界に対する考え方の事を指しています。

実際、自分の周りの相談員さんはみんな意識が高いです。そして私に

「そんな弱気でどうするんですか!もっとやる気を出さなきゃ!!」

と発破をかけてくるのです。

「自分は若手職員の指導担当になっている。」「施設のために、自分はこんな加算が取れるようにした。」「こんな研修に参加したが、すごく良かった。自分が成長できた。」

などなど。

これらと比べると、自分は「意識が低い相談員」と言わざるを得ません。以下その理由。



まず若手職員の指導。

私は基本、誰かに言われたり、頼まれたりしておこなう指導は、いまいち好きではありません。私に依頼してきた方はご自身がそのまずい現場を目にし、「これはいけない」と感じたから私に指導を依頼したのでしょう。

しかし正直なところ実際に何がどうなったのか、伝え聞いた私にはほとんどわからないため、同じようなテンションになるのは、無理です。

私自身が嬉しかったり、気になったり、嫌だったり、腹がたった時はすぐに話をしますが、果たして「指導」と言えるような上等なものなのか…ただの自己満足のような気もします。自分の気持ちを伝えて、しばらく気に留めておく程度なので。



あと施設収益への貢献。

これもあまり意識が高くありません。しかし私の施設の仕組みにも原因があるように思います。

「収益を上げていかなければならない」と言われましても、今現在自分の施設の経営状況の詳細がわからないのです。

実際お金の話ってなかなかしにくいもので「今どれくらい儲かっているか?」など施設長や事務長に聞いてまわるのもなんだか気が引けますし…それに加算の新設や強引な新規利用者の獲得で忙殺され、大切な仕事が後回しになるのは正直カンベンです。今でもいっぱいいっぱいなのに。



最後、外部研修への参加。

毎日のように様々な研修参加を促すチラシが届きますが、ほとんどの研修が県中央部の会場で行われるため、自動車で片道2時間近くかかってしまいます。この時点で研修への参加を考えさせられます。

そして今まで参加させていただいた研修は、半分くらいが「来なければよかった。」と思ってしまうような残念な内容でした。

声が小さくて聞き取りにくかったり、単純に話がおもしろくなかったり、理由もなく講師が威圧的であったり…事前に許可を得ていたにも関わらず、ノートパソコンを開いてまとめながら話を聴いていたら、講師にしまうように注意されたり。

「来てよかった」「目からうろこが落ちた」「いい講師だったな」といった研修は(そもそもそんな期待をもって参加するものではないのかもしれませんが)あまりあたったことがないというのが正直なところです。

自分で希望して外部の研修に行ったことは、たしかこの1年半で1回くらいですね…ちょっとまずいような気もします。




意識が高いのは、もちろんすばらしいことです。自分自身のモチベーションアップや、維持にも役立つでしょう。

しかし、意識の高低とは、あくまで自分の中だけで終結するもので、無理に周囲に理解していもらわなくともよいのではないでしょうか。



「自分は若手職員の指導担当になっている。」「施設のために、自分はこんな加算が取れるようにした。」「こんな研修に参加したが、すごく良かった。自分が成長できた。」

自分自分自分…



施設はひとりのエースを中心に回っているわけではありません。利用者様、家族様、職員…さまざまな人たちの努力や協力、善意の心、正義の心でなりたっています。

そこを理解できるかどうかで、「本当に意識が高い相談員」と「意識高い系相談員」が別れてくるような気がします。

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