前回の記事に続き、私の施設の若者に関するお話。
前回、「若い者の批判をする前に、自分自身はどうなんだ」といった内容の記事を書いたばかりで恐縮なのですが
私とて聖人君子ではないので、若い職員のだらけた態度には、腹が立つとまではいきませんが、単純にイライラします。本人にぶつける事もあります🤢🤢🤢
しかし、矛盾するようですが、「やる気のない奴には何を言っても時間の無駄。」と悟ったような顔であきらめてしまっているベテランにも、なぜか違和感を感じてしまうのです。
今日、施設長がぽつりと「彼の成長を、長い目で見守りたい」という考え方をつぶやきました。つまり、現在の私の施設では職員に対してふたつの意見があるという事です。
「やる気のない奴には何を言っても時間の無駄」派と
「必ず良くなる。長い目で見守りたい」派です。
前者にイラついていた私は、後者につくことになります。
そして行動(今日の夕方)。
空いた時間と勤務が終わった後の時間を利用して、職員に背後霊のようにつきまとい、一挙手一投足すべてにダメ出し(という名のアドバイス)を行いました。
利用者様の布団を無造作に取る。→「なぜ声をかけないのか。そして布団をどける時はもっとゆっくり!」
だらだらとゆっくり歩く。→「歩きが遅い、もっときびきびと。」
ぶすっとする。→「笑顔でいるように。お年寄りや同僚が気をつかうじゃん。」
無言で持ち場を離れようとする。→「持ち場を離れる時はちゃんと伝えてから。」
全介助の利用者様を、勢いよく起こす。→「起き上がりを支援するときは、もっとゆっくり。」
家族様の前を素通り。→「家族様や利用者様の前を素通りしない。あいさつをする。」
移乗の際、車いすのフットサポートが上がり切っていない。→「フットサポートを上げる時はベルトも上げないと完全に上がりきらない。足のケガにつながる。」
コールが鳴ってもすぐに動かない。→「コール対応に取り掛かるまでが遅い。」
パッド補充をしようとしたらすでに先輩がやっていた。→「やろうとしていた仕事を先輩がやってくれているのに、なぜお礼を言わないのか。」
やる事がない、とぼーっとしている。→「副主任に何かやる事がないか聞いたら?」
就寝前なのに居室のカーテンが開いている事に気付かない。→「ただ歩いている時でも周囲を確認するように。」
ご自身で移乗された利用者様の車いすにブレーキがかかっていない事に気付かない。→「なんで気付かないの?介護職員が相談員に先に気付かれるようでどうする?」
などなどなどなどなど…
おおげさでなく、5分間のあいだに20回くらい難癖をつけている感じです。さすがに歩く姿勢や表情を注意されたときは本人もふてくされていましたが…
短時間ながらもベッタリくっついてみて、感じた事があります。それは「ああ、この職員は、いろんな意味できちんと教えてもらっていないんだな。」という事です。
指導についた職員は、おそらく早番や遅番のやり方に重きを置いて指導をおこなってくれたのだと思います。マナー、礼節、常識、倫理、思いやり、仕事に取り組む姿勢…このあたりがすっぽりと欠けてしまっている印象です。
「やる気のない奴には何を言っても時間の無駄」派に属してしまっては、職員に対してやる事は何もありません。出勤してきている以上、時間を無駄にするのはよくない事です。
しかし反対の派閥(?)に属するのなら、やることは無限にあります。今日自分がおこなった半分嫌がらせのような指導もそのひとつです。
「最近の若い者」がやる気がない事は、はっきりわかりました。
しかしあえて、「それがどうした」と言ってみます。
それを理解したのちに、自分が何をするか決めるつもりです。それによって「先輩」「上司」の値打ちが決まるような気がするので…