子供たちから

トロッコ問題よりも大問題

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自分が住んでいる地域がヤフーニュースになっていると聞きました。

調べてみると、「トロッコ問題」を学校の道徳の授業に取り入れて、その事で子供が心的ストレスを感じたという記事が出てきました。

両親が教育委員会と県議会に相談したため、新聞やテレビに取り上げられてたいへんな事態になっているようです。

自分は市PTA連合会の執行部に在籍しており、実は今日も執行部会に出席するはずでした。しかし施設で急な体調不良者が出たため、そちらの対応で欠席せざるをえなくなったのです。きっと今も議論の真っ最中かと思われます。



トロッコ問題とは古くからある心理テストで、

「暴走するトロッコの線路の先に5人が横たわっており、目の前のレバーを引いて進路を変更しないと5人とも死んでしまう。しかし進路を変更させたらその先にいる1人が死んでしまう。そのような時にどのような行動が最適解なのか?」

といった問題です。



要するに行動せずに5人を見殺しにするか、行動して1人を殺すかを選べといわれているわけです。人命がかかっているので正解はありません。問題に関して話し合う事が道徳教育の一環になると判断されたのでしょう。

自分も実際のプリントを見ました。すべての子供の心的ストレスになるとは思えませんが、感受性の強い子供への影響は配慮するべきだったかと思います。



しかし自分の家の小2と小4に目を向けると、「人の死」というものをどのようにとらえているか、疑問を感じざるを得ません。

そのおもな原因はテレビゲームです。

最近のゲームはグラフィック技術が発達し、自分たちのころのようなちゃちなドット絵ではなくなりました。リアルな造形の人間を自分の銃で撃ち殺すようなゲーム(多少デフォルメはされていますが)に、日常的に没頭しているのです。

自分も子供のころ、ゲームをしていて「あと5人いるから1回くらい死んでも大丈夫」といったところ「命はひとつしかない。そういう事を言うもんじゃない。」と親に諭されたことがあります。



たしかに学校の教育も大切です。先生方も職業である以上、最大限注意して取り組んでいただきたい気持ちはあります。

しかし子供の人格形成の基本は家庭です。親御さんも、教育委員会や県議会議員に報告するくらいなら、なぜ直接学校に相談しないのでしょう。

先生方と納得いくまで話し合って、自分の考えや子供の様子を聞いてもらえばいいと思います。



自分どもの学校が過疎地にあり、児童が少ないため、このような考えに至ったのかもしれません。ですが県議会議員や教育委員会が、見ず知らずの子供のために最善策を熟慮してくれるとは到底思えません。

今の状況は誰にとっても喜ばしくありません。早期解決のため、できることがあればお手伝いしたいと考えています。

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