今日は息子が通う小学校ので奉仕作業の日でした。
現在全校生徒で11人しかいないので、奉仕作業には近隣住民が手伝いに来てくれます。というか主な戦力はそちらのほうで、けっこう離れた地区の方も来てくれます。みんな働き者の方ばかりでびっくりします。
午前中はあまり気温が上がらなかったので、草むしりや窓の掃除などの時は助かりました。小さなころはあんなに広かったグラウンドも、大人になってみると拍子抜けするほど小さく感じます。
掃除が終わった後は、恒例のそうめん流しです。去年までは本物の竹でやっていましたが、今年はプラスチック製の竹を模したレーンでおこないました。昨年と比べて参加してくださった方が多くなり、にぎやかな時間になりました。
草を刈ってくれていたおじいさんが、草刈り機のエンジンを止めて「10年後はもう、この小学校もなくなっているかもしれない」と悲しそうにおっしゃっていました。以前からわかっていた事ですが『自分の通った学校がなくなってしまうのだな』と少し複雑な気持ちになりました。
時代の流れは仕方のない事です。
何十年か前、親御さんたちは子供たちに対して「こんな田舎にいてもだめだ、都会の大学に行って、都会で就職したほうがいい。」と考えておられたかもしれません。そうでない家庭もあったかもしれませんが、少なくとも「この町に残りなさい」と言うことはなかったのではないでしょうか。もちろん、すべて子供の人生を考えての事です。
「子供たちに立派になってほしい」という親心もあったのだと思います。
だから私は、現況を悲観したくないのです。それに悲観したところで過疎が改善されるわけでもありませんし。