自分で言うのもなんですが、けっこう遠慮深い性格です。
ですので、今まで何かを新しく始めるということにとても消極的でした。新しいことを始めると、自分以外の職員になんらかの負担を強いることが多くなるからです。
しかしTwitterを始めて多くの方の意見を見聞きし、日本中が大変な状況の今だからこそ、なにか新しい取り組みができないかと考えました。
そして行き着いたのは、タブレット端末を使った面会支援。
なんとなく「あったらいいな」と思ってたタブレット面会。しかし考えるたびに「もし導入しても使われなかったらどうしよう…」「職員の負担が増えたら…」という考えが頭にうかび、いつまでも実現できずにいたのです。
新型肺炎の影響で、私の施設ではかなりの長期間にわたりすべての面会をお断りさせていただいています。
電話などで近況報告はできますが、やはり「顔が見たい」というご家族様からの要望は多いです。
ご家族様も高齢になり、会えないままどちらかの命が終わるのでは…と不安になられる方もありました。
今回私は「ひとりでも、一瞬でも喜ぶ人がいるなら、やる価値がある。」と目標を設定し、取り組みを始めました。
まず費用。施設にWi-Fi環境がないので、ルーターを事務所と介護職員室に設置。一応施設内LANに繋がってしまうので業者に設定していただき、この費用がおおよそ６万円。
タブレットはなるべく大きな１０インチのものを用意。iPadは高いので、中華製の汎用品です。これが２枚で４万円。
合計１０万円の支出となりましたが、施設長や事務長の後押しがあり、実現する事ができました。
次にソフトの準備。今回はLINEアプリを利用する事にしました。なんだかんだ多くの人に親しみのあるアプリである事が一番の理由です。２枚にそれぞれアカウントを設定しました。これがけっこうめんどくさかった…
さあ、あとは実際に運用するだけです。今は家族様への案内文を作成中で、２７日には家族様に配らせていただく予定です。
実際にどのような雰囲気になるのか、検討もつきません。しかし今回は「ひとりでも、一瞬でも喜べば勝ち」なので、そこまで心配する必要はありません。
最初はどの方に試してもらおうかな…