生活支援相談員

特養職員の年末…

投稿日:2019年12月29日 更新日:

令和元年もあとわずかになりました。今年は比較的あたたかい冬のような気がします。なによりカメムシ(通称ホウムシ)が少ないのはほんと助かります。

今回は特養における年末年始のお話。

御存知の通り、特別養護老人ホームは年末年始も普段と変わりなく利用者様がおられます。自分も介護職員のころは、盆正月関係なくシフト勤務に入っていました。

相談員になって年末年始やゴールデンウィークに休めるようになって間もないころは「こんなに休んで良いんだろうか」と申し訳ない気持ちもありました。しかし人間らくな方向になれるのは早いもので、最近は連休が楽しみになっている自分がいます。

仕事納めの27日金曜日、なんとなく定時に帰る気がしなくて、夕方7時頃介護職員室をおとずれました。そこには早番なのに残って残務処理をしている介護主任、遅番の介護職員、夜勤入りの介護職員がいました。

みんな、あたりまえに仕事をしているのです。夜勤の職員さんも、このタイミングで夜勤入りなら年始はきっと仕事でしょう。

一抹の申し訳なさが私の頭をよぎります。そこで介護主任や職員の皆さんからかけられた言葉。

「今日で終わりでしたよね?明日から何連休でしたっけ?」

「途中で一回くらいは手伝いに来るんでしょ?」

「そんなに休んでやることあるんですか?」

「みんな仕事してるのに、よくひとりでそんなに休めますね?」

などなど。




私は安心しました。これらの言葉が聴きたくて、私は介護職員室に来たのだな、と理解しました。

正確には「これらの言葉を介護職員が臆面なく副施設長である自分に言えるかどうかが確認したかった。」と言うべきでしょうか。

この人たちのおかげで、のうのうと家で休んでいられるのです。特に介護主任などは現場で年末年始働きながら、他の方の勤務の采配や緊急時の対応…本当に頭が下がります。

それにしても皆さん優しいです。敵意むき出しの感情ではなく、冗談半分、笑いながら声をかけてくださったので…😭



昔「もののけ姫」という映画のワンシーンで、昼夜問わず製鉄所で重労働にあたっている女性が上役の男性に「普段たたらのひとつも踏まないんだ。いざとなったら命をかけやがれ!」と言い放ったシーンがありました。痛快ですよね?

「普段おむつのひとつも変えないし、年末年始はきちんと休んでるんだ。いざとなったら命をかけやがれ。」

もちろんおむつ交換もたまにはしますし、年末年始出勤することもあります。命をかけるのもちょっと…

でもこの考え方は来年、再来年になっても絶対に忘れません。

忘れてはいけないことのひとつだと思っています。

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